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2025.09.29(Mon) お知らせ

就労支援の 成功事例 |双極性障害と発達障害傾向を持つ30代女性の就職ストーリー

就労支援の 成功事例 |双極性障害と発達障害傾向を持つ30代女性の就職ストーリー

今回は、当事業所を利用されていた30代女性の経過をご紹介します。 発達障害の傾向がある一方で、診断は双極性障害(躁うつ病)。性格は明るく社交的ですが、うつ傾向が強いときには人と関わることが億劫になる面もありました。 調子が悪い時は表情も硬く、うつむき加減。周囲からも心配されますが、声をかけられるたびに「大丈夫」と力なく答える日々。 そんな彼女も今では、元気に働いています。    

※画像は実際の利用者さんではありません。

就労支援を受けるまでの背景

ながく精神科デイケアを利用しながら、体調の安定にむけて活動していた彼女。 お家の都合もあり、収入を得たいと考えるようになります。まだお若く、働いて稼ぎたいと考えた彼女は訓練をうけることを決意しました。 そうはいっても、回復の途中。 毎日、思うように体調管理できるわけではなく、当初は欠席も多かったです。 それでも働きたい気持ちに変わりは見られませんでした。  

通所当初の様子

当初は気分の波が大きく、欠席も多い状況。 真面目で丁寧に仕事へ取り組める方ですが、「続けられるかどうか」という不安もあり、安定した通所が課題。 気分が落ち込んだ時に、どういった工夫をするか、そう状態のときに、どうセーブするかが訓練テーマ。  

SSTやグループワークで育った「働く自分」のイメージ

就労移行支援では、軽作業やPCを使った事務訓練に加えて、SST(ソーシャルスキルトレーニング)やグループワークに参加しいただきました。 SSTを通してコミュニケーションに自信を取り戻し、グループワークや企業見学を重ねるうちに「働く自分」を具体的にイメージできるようになっていきました。 実際に企業を見ることはとても有効です。 また、先に就職された先輩方(元訓練生)の話を聞いたり、現場を見たりすることも「働く」を理解していくうえで、とても役に立ちます。

加えて、精神科デイケアも併用していたことで、生活リズムや体調の安定にもつながりました。 体調が安定することで通所日数も増え、仕事への意欲も高まっていきました。  

実習から就職へ 病院清掃への挑戦

家から通える範囲内の求人を検索していた彼女。 ちょっとやってみたいと思った求人を事業所に持ち帰ってきました。 職員と相談する中で、企業側に採用面接ではなく、実習と言う形で仕事の体験をさせてもらえないかと交渉することに。 就労移行の職員が間にはいって、実習期間や実習内容等を調整していきました。 その後、病院内での清掃実習に参加した際には、明るい性格や真面目さ、丁寧な作業ぶりが高く評価されました。 その経験を経て採用面接へと進み、見事に就職を果たすことができました。  

職場での高評価と今後の展望

現在も清掃業務を継続中で、職場からの信頼も厚く、前向きに働き続けています。 調子が良いときには、本来の彼女がもつ社交性を発揮し、同僚とも良好な関係を築いています。 うつ傾向が出るときには工夫や周囲のサポートを受けつつ、無理なく働ける体制が整っています。 今はデイケアも利用されていませんが、通院は欠かさず行えており、時間があるときは事業所に立ち寄ってくれます。 他の利用者の励みにもなっているし、経験を伝えるお姉さん的な存在にもなっています。

就労移行支援とデイケアを活用しながら、自分のペースで働く力を身につけてきた姿は、同じように就労を目指す方々にとって大きな励みとなるでしょう。