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2026.01.28(Wed) がんじゅ

直Bと 就労選択支援 、現場ではこう使い分けています|尼崎市 版

直Bと 就労選択支援 、現場ではこう使い分けています

就労選択支援 という新たなサービスが開始されています。

当事者の皆さまはもちろん、特に支援者や相談支援専門員の皆さまは、次のような経験はありませんか?

就労の進路を考える場面で、
「まずB型で様子を見るべきか」
「 就労選択支援 を使った方がいいのか」

尼崎市では現在、 就労選択支援 の事業所数が限られていることもあり、
これまで利用されてきた直Bアセスと併用しながら運用されています。

本記事では、直Bを否定することなく、
私たちが実際の現場でどのように使い分けているのかをお伝えします。


そもそも、直Bと 就労選択支援 は何が違うのか

まず前提として、直Bと就労選択支援は
「役割」と「タイミング」がまったく異なる支援です。

  • 直B:安心して通える「働く場」を進路提供する支援
  • 就労選択支援 :今後の働き方・進路を選ぶための支援

どちらが良い・悪いではなく、
何のために使う支援なのかが違います。

B型サービスの利用を希望し、どんな支援を必要としているのか、ご本人の意思は固い。

そんな方は直Bアセスを活用いただくことも有効です。

ただし、国の方針としては 就労選択支援 を標準化させていくつもりのようです。


「就労選択支援」が標準化されていく

次のような迷いや悩みが見られる場合は、
就労選択支援 が効果を発揮しやすいと感じています。

  • 働きたい気持ちはあるが、方向性が決まらない
  • 直B・就労移行・一般就労で迷っている
  • 過去の就労経験でつまずき、不安が強い
  • 「また失敗するのでは」という思いがある
  • 支援者側も判断に迷っている

こうした場合、
B型利用はもちろん、一般就労まで含めた進路を考えるうえで、 就労選択支援 による外部評価は効果的です。

ご本人の働き方や求める支援について考えを整理することができるため、ご本人の納得やサービス利用の根拠となります。


なぜ本来は「就労選択支援」なのか

制度設計上、就労選択支援 は、
就労系サービスを選ぶ前に行う支援として位置づけられています。

正直、これまでは就労系サービスについて、利用根拠となるものが明確ではないと言っても過言ではなかったと思います。

「どんな支援ができるのか?」よりも、昼食や送迎、工賃額などが選ばれるポイントになっていた。

就労移行支援も就労継続支援も、『就労』を支援することが主たる目的です。

ご本人の『就労意欲』と『就労へのタイミング』をサポートすることに注力しつつ、社会とのつながりや居場所の機能を提供する。

これが本来の形に近いと考えています。

この課題解決に対して創設されたのが、「就労選択支援」です。

現在は過渡期のため、直Bと併用されるケースも含めて未成熟な制度ですが、

「働き方に迷っている段階では、まず選択支援を行い、
その結果を踏まえて進路を選ぶ」

という流れが、本人にとっても支援者にとっても、納得と根拠をもった無理のない進め方です。


相談支援事業所のみなさまへ

就労選択支援は、
直Bを否定するための支援ではありません。

直Bを含めた複数の選択肢の中から、
「今のこの人にとって、何が一番納得できる選択か」を考えるための支援です。

判断に迷うケースや、
一度立ち止まって整理した方がよさそうなケースがありましたら、
選択肢のひとつとして、ぜひ就労選択支援をご活用ください。


ご相談・お問い合わせについて

制度の使い分けに関するご相談、
ケース会議への参加、事業説明なども随時対応しております。

「このケースはどうだろう?」という段階から、
お気軽にご連絡ください。