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2023.06.21(Wed) お知らせ

本当は〇〇な昔話:桃太郎編 精神保健福祉士 がみる桃太郎!!

精神保健福祉士 が読む、本当は〇〇な昔話!

ちょっと新しいことにも挑戦したいと思います!!

 

みなさん、桃太郎って知ってますか?

おばあさんが川に洗濯にいくと、桃が流れてきて、拾って帰ったら中から男のこが出てきます。

桃太郎と名づけられて成長すると、おじいさんとおばあさんから、鬼が村に悪さをしていると聞かされます。

桃太郎は自分が鬼を退治すると言って、おばあさんにキビ団子を要求。

キビ団子を手に旅に出ると犬が話しかけてきます。キビ団子をくれたら一緒に行ってやるという話に同意して犬がおともに。

同じように猿がやってきて、キジがやってきて・・・・。

鬼ヶ島を見つけると城の前に大きな鬼。

桃太郎が鬼をひきつけ、犬が鬼に噛みつき、サルが門を登って鍵をあけると鬼をひっかき、キジが鬼の目をつつき、ついにお城からたくさんの鬼が出てきます。

鬼のボスは金棒を振り回すも、桃太郎が金棒の上に飛び乗り、一撃必殺!

降参した鬼は悪さをしないと約束。金や銀や織物などの宝物を持って帰りましたとさ・・・っていう感じのお話です。

 

このお話の教訓は諸説様々ですが、犬は忠誠心を、サルは知恵を、キジは勇気を象徴しているようで、桃太郎が道中、3つの象徴を身につけて「村の平和を取り戻す」という社会貢献活動を行う物語という説もあり、「善行」とは社会への貢献であり、そのために必要な要素を教訓としているようです。

 

さて、ここから精神保健福祉士として読んでみたいと思います。

「受信→処理→送信」が簡単に表現できる人の手続きと言えます。これは人が持つ経験や価値観、知識で処理していくことが多いのですが、その点、おばあさんは固定観念にとらわれない、自由で寛大な方ですね。

心に余裕のある良好なメンタルヘルスの持ち主です!

男児が入るほどの大きな桃が流れきて、それを即座に持ち帰ろうとは、なかなか思いません。どちらかというと不気味、不審、あり得ないという処理をしそうですが、おばあさんは違いました。

常識を覆す大きな桃を「受信」し、流れ過ぎる前に持って帰ろうと「処理」をして、桃を川から引き上げるという「送信」を行動に起こします。すばらしい反射速度!!

 

そして桃から男児が出てくると、大切に育てますね。自らの子でもなく、桃から出てくるという不審極まりない子ですが、「子は社会の宝」です。分け隔てなく大切に育てていく姿は、虐待報道などが多い現代社会を皮肉っているようです。

ストレス過多な社会が、おじいさん、おばあさんのようなストレスにうまく対処していくことの大切さや心の余裕を失わせてしまっているのでしょうね。

 

さて、桃太郎は大きく成長し、鬼退治の旅に出ます。

ポイントは犬、サル、キジの仲間への引き込み方でしょう。対人関係を築くとき、条件を付けてしまうと対立関係にしかなり得ません。例えば、桃太郎が「キビ団子が欲しければ、鬼退治についてこい」と言うと、おそらく仲間にはならなかったでしょう。

キビ団子1個と鬼退治は割にあいません。

メンタルヘルス業界では、SSTという訓練を行う事があります。これは認知行動療法のひとつで、相手もOK・自分もOKな建設的な対人関係を身につけるトレーニングです。

条件を付けたり、一方的にこちらの主張を通しても良い関係は生まれません。その点、桃太郎は「これで良ければ・・」と貴重なキビ団子をまず与えます。

人は誰かから恩を受けると返したいと思うことが多い生き物です。返報性の法則と心理学では言うかもしれません。相手の声や要望にも耳を傾けるということの重要性が伺えますね。

先ほど、割に合わないと言いましたが、相手に寄り添うことで条件ではなくなり、犬が自ら協力したいという気持ちを持つことがポイントです。

猿、キジも同じですね。

こうして桃太郎はそれぞれが強力な特徴(象徴)を持つ仲間を手に入れます。仕事するうえでのチームビルドも似たような考え方かもしれません。

 

そして、鬼退治。ひるむことなく社会の不平等にチームで立ち向かい、見事にやっつけ、課題を解消していきます。鬼から手に入れた金銀織物は、「信用」を象徴しているという説もあり、桃太郎は見事に社会貢献をやってのけました。

 

メンタルヘルス業界は、まだまだ認知度が低く、誤解や差別的な考えに直面するこも多いです。そうした社会で、だれか一人の活動では上手くいかずとも、同じ考えや価値観を分かち合う支援者や当事者がチームとなり活動することで、メンタルに関する社会の不平等を緩和させていくことができるかもしれません。

その結果から生まれるのが「精神疾患やメンタル不調に対する社会からの信用」なのだと思います。信用があれば例え不調に陥っても回復への道筋は近くなります。支援者としても信用があれば支援活動がしやすくなります。

この物語はメンタルヘルス業界の展望を表現しているかもしれません!

 

以上、「本当は〇〇な昔話:桃太郎編 本当は”良いコミュニケーション”な桃太郎」でした!