B型 から一般就労を目指せる?「ゆくる」で働く力を身につけるということ
「今は B型 に通っているけれど、いつかは働いてみたい」
「一般就労に興味はある。でも、自分にできるのか分からない」
そんな気持ちを持っている方はいませんか?
就労継続支援 B型 というと、「一般就労を目指す場所ではない」と思われることもあります。
しかし、 B型 で経験を積みながら、少しずつ働く力を身につけ、その先に一般就労を目指すこともできます。
今回は、尼崎市の就労継続支援 B型 「ゆくる」が考える、
B型 から一般就労を目指すということについてお話しします。
B型 に通っている=ずっと B型 、ではありません
まず知っておいてほしいのは、 B型 を利用し始めたからといって、将来の進路が決まってしまうわけではないということです。
今は体調が安定せず、一般就労は難しい。
まずは外に出る習慣をつけたい。
人と一緒に過ごすことに慣れたい。
作業をする体力をつけたい。
そんな理由から B型 を利用する方もいます。
そして、 B型 で過ごす中で、少しずつ状態が変わってくることがあります。
「前より長い時間作業できるようになった」
「週に通える日数が増えた」
「人と話すことに慣れてきた」
「もう少し働いてみたい」
そうした変化が、次のステップを考えるきっかけになることがあります。
「働く力」は、いきなり身につくものではありません
一般就労を考えるとき、「仕事ができるかどうか」だけを考えてしまうかもしれません。
でも、実際に働くためには、さまざまな力が必要です。
- 決まった時間に起きて通勤する
- 決められた時間に仕事を始める
- 一定時間作業を続ける
- 休憩を適切に取る
- 周囲の人とコミュニケーションを取る
- 分からないことを質問する
- 体調の変化を自分で把握する
- 困ったときに相談する
こうしたことも、働くための大切な力です。
だから、ゆくるでは
「作業ができたかどうか」だけではなく、作業を通して働くためのさまざまな経験を積むことを大切にしています。
ゆくるでの作業も「働く練習」の一つです
ゆくるでは、犬のおやつの製造・加工、ハンガーの結束、紙折り、検品、パン販売に関わる業務など、さまざまな作業があります。
それぞれの作業には、違った力が求められます。
例えば、決められた手順を守ること。
丁寧に作業すること。
一定時間集中すること。
周囲と協力すること。
商品として扱われるものを、責任を持って作業すること。
こうした経験の積み重ねが、将来の仕事につながっていきます。
最初から「就職」を目標にしなくても大丈夫です
「一般就労を目指したい」と思っていても、最初から就職だけを目標にすると、かえってプレッシャーになってしまうことがあります。
まずは週に数回通ってみる。
午前中の作業に取り組んでみる。
一つの作業を覚えてみる。
疲れたときに適切に休むことを覚える。
スタッフに相談する練習をする。
そうした小さな目標から始めても構いません。
「今できないこと」よりも、「これからできるようになりたいこと」を一緒に考えることも、私たちの支援の一つです。
ゆくるには「次のステップ」を考えられる環境があります
ゆくるを運営する法人では、就労継続支援 B型 だけではなく、生活訓練、就労選択支援、就労移行支援も運営しています。
そのため、 B型 を利用している途中で、「もっと仕事を目指したい」と思った場合には、法人内の別サービスへの移行を検討することができます。
例えば、
- B型 で作業経験を積む
- 働くことへの自信をつける
- 就労選択支援で自分に合う働き方を考える
- 就労移行支援で就職に向けた準備をする
- 一般就労を目指す
という流れを考えることもできます。
もちろん、必ずこの順番で進むわけではありません。
本人の状態や希望に合わせて、必要な支援を考えていきます。
「サービスを変える=全部環境が変わる」ではありません
一般的に、障害福祉サービスを別の種類に変更すると、通う場所やスタッフ、環境などが変わることがあります。
これは、サービスを変更することへのハードルになる場合があります。
ゆくるを運営する法人では、複数のサービスが同じ建物内にあります。
そのため、サービスを変更した場合でも、これまでの支援者との接点や、これまで積み重ねてきた経験を活かしながら、次のステップを考えやすいという特徴があります。
「環境が大きく変わるのは不安。でも、もう少し仕事を目指してみたい」
そんな方にとって、一つの選択肢になるかもしれません。
就労選択支援ともつながっています
最近では、「自分にはどんな仕事が向いているのか分からない」という方も多くいます。
そこで役立つのが就労選択支援です。
就労選択支援では、本人の希望や特性、作業の様子などを踏まえながら、どのような働き方や就労系サービスが合っているのかを一緒に考えていきます。
ゆくるを運営する法人には就労選択支援もあるため、 B型 を利用している方が「もう少し仕事について考えてみたい」と思ったときにも、選択肢を検討しやすい環境があります。
これまでにも、ゆくるから一般就労につながった方がいます
ゆくるでは、これまでに B型 から一般就労につながった方がいます。
直近での就職実績があるわけではありませんが、これまでにおよそ4名の方が一般就労に至っています。
また、ゆくるから法人内の就労移行支援へ移籍し、その後就職した方もいます。
もちろん、すべての方が就職する必要があるわけではありません。
大切なのは、
本人がどんな生活をしたいのか、どんな働き方をしたいのかを一緒に考えることです。
「働きたい」と思ったときに、相談できる場所でありたい
「一般就労を目指したい」と思っても、最初から具体的な仕事が決まっている必要はありません。
「人と関わる仕事がしてみたい」
「できれば短時間から働きたい」
「体力を使う仕事に挑戦したい」
「自分に何が向いているのか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。
スタッフと話しながら、自分の希望を少しずつ整理していくことから始められます。
「ゆっくり」と「働く」を両立する
ゆくるという名前には、ゆっくりと過ごせる場所という想いがあります。
でも、「ゆっくりすること」と「働くこと」は、決して反対ではありません。
自分のペースで一歩ずつ進むこと。
できることを少しずつ増やすこと。
失敗したら、また考えること。
体調が崩れたら、立て直すこと。
そして、「もう一度やってみよう」と思えること。
そうした積み重ねの先に、働くことがあるのだと思います。
焦らなくてもいい。でも、働きたいという気持ちは大切にする。
それが、ゆくるの「ゆっくりと就労支援」という考え方です。
「いつか働きたい」なら、まず B型 からでもいい
今すぐ一般就労を目指すことが難しくても、「いつか働いてみたい」という気持ちがあるなら、その気持ちを大切にしてください。
B型 で作業を経験する。
通所する習慣をつくる。
自分の得意・不得意を知る。
スタッフと相談する。
そして、準備ができたら次のステップを考える。
そんな進み方があってもいいのです。
まずは「働けるか」ではなく「見てみる」から
「自分は B型 に向いているのかな」
「いつか就職できるのかな」
そんな不安がある方も、まずは一度見学に来てみてください。
実際の作業を見て、スタッフと話して、事業所の雰囲気を感じてみる。
それだけでも、自分のこれからを考えるきっかけになるかもしれません。
「今は B型 。でも、いつかは働きたい」
そんな方も、ゆくるの選択肢に加えてみてください。
あなたのペースで、一緒に次の一歩を考えていきます。
次回予告
次回は少し視点を変えて、
「 B型 に通うのが楽しくなる?ゆくるで過ごす一日」をテーマに、作業だけではない「通うことの楽しさ」や、休憩時間、スタッフとの会話、レクリエーションなど、ゆくるの日常をご紹介します。
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