2026.09.01(Tue) ブランドメディア
「やりたいことがない」「何をしたいか分からない」あなたへ|自分らしい仕事と生き方を考える
何をしたいのか分からない。それは「何もない」ということではない。
「将来、何がしたいですか?」
そう聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。
「やりたい仕事は何ですか?」
「どんな人生にしたいですか?」
「将来の目標はありますか?」
こう聞かれると、少し困ってしまう人もいるかもしれません。
「特にありません」
「分かりません」
「やりたいことがないです」
そう答える。
そして、その答えを自分自身で聞いて、
「自分には何もないのかもしれない」
と思ってしまう。
でも、本当にそうでしょうか。
「やりたいことがない」のではなく、「まだ見つかっていない」だけかもしれない
私たちは、つい「やりたいこと」を持っていることが良いことだと考えてしまいます。
夢がある。
目標がある。
やりたい仕事がある。
将来こうなりたいというイメージがある。
それは確かに素敵なことです。
でも、誰もが最初から自分のやりたいことを知っているわけではありません。
むしろ、
「何が向いているのか分からない」
「何が好きなのか分からない」
「何をしたいのか分からない」
というところから始まる人の方が、たくさんいるのではないでしょうか。
だから、
「分からない」ことは、「何もない」こととは違います。
まだ見つかっていない。
まだ経験していない。
まだ考える時間が足りない。
もしかすると、そんな状態なのかもしれません。
「やりたいこと」より先に、「嫌なこと」が見つかることもある
自分のやりたいことを考えてみても、何も浮かばない。
そんなときは、逆から考えてみるのも一つの方法です。
「これは嫌だ」
「これは苦手だ」
「これは疲れる」
「こういう環境は合わない」
そんなことを考えてみる。
例えば、
人が多い場所は疲れる。
急かされるのが苦手。
毎日同じことを繰り返すのは苦痛。
一人で黙々と作業する方が楽。
誰かと話しながら仕事をする方が好き。
朝早いのは苦手。
そんな小さな発見でも構いません。
「やりたいこと」が見つからなくても、
「自分には合わないもの」
が分かれば、それも立派な自己理解です。
選択肢を減らすことは、悪いことではありません。
むしろ、自分に合わないものが分かることで、自分に合うものが少しずつ見えてくることがあります。
「好きなこと」だけで仕事を探さなくてもいい
仕事を探すとき、
「好きなことを仕事にしよう」
と言われることがあります。
もちろん、それも一つの考え方です。
でも、好きなことを仕事にできる人ばかりではありません。
そもそも、
「好きなことが分からない」
という人もいます。
そんなときは、
「好きか嫌いか」
だけで考えなくてもいい。
「苦痛が少ない」
「これなら続けられそう」
「人と話す時間が少ない方がいい」
「体を動かす方が気分がいい」
「決まった作業の方が安心する」
「誰かに頼られると嬉しい」
そんな感覚から、自分に合う環境を探していく方法もあります。
仕事選びは、人生のすべてを一度に決めることではありません。
「今の自分に合いそうなものを、一つ試してみる」
それでも十分な一歩です。
経験してみないと分からないこともある
頭の中だけで考えていると、
「自分には無理だ」
「向いていないと思う」
「やったことがないから分からない」
となってしまうことがあります。
でも、実際にやってみると、
「意外とできた」
ということがあります。
逆に、
「やってみたけど、これは合わなかった」
ということもあります。
どちらも大切な経験です。
できなかったから失敗。
続かなかったから失敗。
そう考える必要はありません。
「自分には合わなかった」ということが分かった。
それも、一つの発見です。
だからこそ、人生の選択肢を考えるときには、
「正解を選ぶ」
よりも、
「試してみる」
という考え方があってもいいのではないでしょうか。
誰かと一緒に考えるという方法もある
自分一人で考えていると、どうしても視野が狭くなることがあります。
「自分には何もできない」
「どうせ無理だ」
「何をやっても続かない」
そんなふうに考えてしまうこともあります。
そんなときは、誰かと一緒に考えてみる。
家族でもいい。
友人でもいい。
学校の先生でもいい。
医療機関でもいい。
福祉の支援者でもいい。
自分では当たり前だと思っていたことを、誰かが見つけてくれることがあります。
「それ、意外と得意ですよ」
「その作業をしているとき、楽しそうですよ」
「人と話すのは苦手と言っていたけれど、○○さんとはよく話していますよね」
そんな何気ない一言が、自分を知るきっかけになることがあります。
「自分探し」は、一人で答えを出すことではない
「自分らしさを見つけよう」
「本当にやりたいことを探そう」
と言われると、何か特別な答えを見つけなければいけないように感じるかもしれません。
でも、自分らしさは、どこかに完成した形で置いてあるものではないのだと思います。
やってみる。
失敗する。
休む。
誰かに相談する。
新しいことを知る。
やっぱり違うと思う。
もう一度試してみる。
そうやって経験を重ねながら、
「自分はこういうことが好きなのかもしれない」
「これは自分には合わないのかもしれない」
と、少しずつ分かっていく。
それも、自分を知るということなのではないでしょうか。
「まだ分からない」からこそ、選択肢がある
私たちは、何かを決めることを急がなくてもいいと思っています。
「就職する」
「学校へ行く」
「福祉サービスを利用する」
「今の仕事を続ける」
そうした大きな選択の前に、
「まず少し試してみる」
「誰かと話してみる」
「自分の得意なことを探してみる」
という時間があってもいい。
そして、
「まだ分からない」
という状態にも、ちゃんと意味があります。
まだ決まっていないからこそ、これから選ぶことができる。
まだ知らないからこそ、これから出会うことができる。
そう考えると、
「何をしたいのか分からない」
という言葉の見え方も、少し変わってくるかもしれません。
私たちが大切にしていること
私たちは、支援をするときに、
「あなたはこれが向いています」
と、最初から答えを決めてしまわないことを大切にしています。
もちろん、支援者として一緒に考えたり、情報を提供したり、選択肢を提案したりすることはあります。
でも、最後に選ぶのは、その人自身です。
「やってみたい」
「ちょっと興味がある」
「これは嫌だ」
「今はやりたくない」
その一つひとつを大切にしながら、その人自身の選択肢を増やしていく。
それが、私たちが考える支援の一つです。
そして、その先にあるのは、
「正しい人生」ではなく、「自分にとって納得できる人生」
なのだと思います。
あなたは、本当は何をしたい?
もし今、
「自分が何をしたいのか分からない」
と思っているなら、無理に答えを出さなくても大丈夫です。
まずは、
「何が嫌なのか」
「何ならできそうなのか」
「何をしているときは少し楽なのか」
「誰といると安心するのか」
そんなところから考えてみてもいい。
大きな夢じゃなくていい。
小さな興味でもいい。
「ちょっとやってみたい」
という気持ちでもいい。
人生は、一度決めたら変更できないものではありません。
やってみて、変えてもいい。
立ち止まってもいい。
遠回りしてもいい。
「まだ分からない」から始まる人生も、きっとあります。
あなたがこれから見つけていく「おもしろい」は、どんなものになるでしょうか。
私たちは、その答えを一緒に探すことも、支援の一つだと考えています。