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2026.02.12(Thu) がんじゅ

就労選択支援 をあえて勧めなかった理由|尼崎市版

就労選択支援を「使わなかった」ケース|あえて勧めなかった理由

就労選択支援 事業を開始してから、
「このケースには使えるだろうか」
「今、勧めるべきだろうか」
私たちは、常に判断を重ねてきました。

その中で、
あえて 就労選択支援 を勧めなかったケースもあります。

この記事では、
就労選択支援 の効果や魅力だけでなく、
「使わない」という判断をした理由を正直にお伝えします。


就労選択支援 は「万能な制度」ではありません

まず大前提として、
就労選択支援 は、すべての方に必要な制度ではありません。

選択肢があるからこそ、
使わない判断もまた、重要な支援だと考えています。


① 体調や生活が不安定な状態が続いているケース

就労選択支援 では、
面談や作業体験を通して、
自分の状態や将来について考える場面が多くあります。

そのため、
体調や生活リズムが大きく崩れている時期には、
負担が大きくなってしまうことがあります。

このような場合は、
まずは生活の安定や安心できる居場所づくりを優先し、
別の支援を勧めることがあります。


② 「選ぶこと」自体が強いストレスになっているケース

中には、
進路や将来の話題になるだけで、
強い不安や混乱が出てしまう方もいます。

就労選択支援 は、
決断を急がせる支援ではありませんが、
選択を考えるプロセスそのものが負担になる場合もあります。

このような場合は、
無理に 就労選択支援 を進めることはせず、
安心して過ごせる支援を優先します。


③ すでに進路が明確で、迷いが少ないケース

本人の中で、
「このサービスを使いたい」
「この働き方を目指したい」
という意思がはっきりしている場合、

就労選択支援 を挟むことで、
かえって遠回りになることもあります。

このようなケースでは、
就労選択支援 よりも、次の支援につなぐことを優先します。

ただし制度上、明確に希望するサービスを直接、申請できないケースがあります。

これまでに全く働いた経験がないまま、就労継続支援B型を利用する等の場合です。

このようなニーズに対しては適切に 就労選択支援 を提供し、B型以外の可能性も含めて先入観なくサポートします。

尼崎市ではまだ、直Bという就労アセスメントも同時運用しています。

その方にあったニーズに合わせて活用していくことが重要です。


「使わない判断」があるからこそ、使う意味が生きる

就労選択支援 は、
利用すること自体が目的ではありません。

本人にとって必要なタイミングで、
必要な支援を選ぶことが大切です。

だからこそ、
私たちは「今は使わない」という判断も、
大切にしています。


それでも、迷ったときには

「使うかどうか分からない」
「今の状態で合っているのか判断が難しい」

そんな段階でのご相談も、
就労選択支援 を提供している「がんじゅ」では歓迎しています。

使う・使わないを含めて整理することが、
結果的に、本人にとって一番負担の少ない進め方になると考えています。


相談支援事業所のみなさまへ

就労選択支援 は、
すべてのケースに当てはめる制度ではありません。

だからこそ、
「このケース、どう判断すればいいだろう」
という段階から、気軽に情報共有いただければと思います。

一緒に考えるところから、支援は始まります。